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Naoko Watanabe
渡邉野子展
GLITTER
2018.9.24-10.13.
Gallery G-77では、渡邉野子展「GLITTER」を開催する。渡邉のコンセプトのひとつは「相容れないものが出会う一瞬間を絵画の美しい状態として表すこと」である。「異なるものの対立は人生で絶え間なく起こる。それを軋轢や不調和として見るのではなく、互いが輝くためのもっともインタラクティブでアクティブな瞬間としたい。」と渡邉は考える。激しいストロークと静謐な線が何層にも折り重なり、抽象と具象のはざまを行き交う構成と、油彩の艶やかさ、複雑な混色と光線によって見え方が変化する色彩は、観察者にも「官能性を働かせて見ること」を求めている。「私の絵はわからない絵画です。絵画は理解するものでなく、経験し感じること。見る人自身がクリエイティブな自分を発見するために、新たな選択肢を生み出す場にしたい。」
works
artist profile
私の制作テーマのひとつは、絵画における「線の表す領域」によって、観察者が自身の身体、時間、空間のふくらみなど、不可視のものの在り様を知覚することです。画面上で線はそれぞれに役割を与えられ、時系列的な層でなく、お互いが交差し絡み合いながら全体としてひとつの連続した状態を生み出しています。絵画が示すもの、それは何かが崩れる前の一瞬間や未完の絵画の歴史です。そして、振動するのは崩れゆく事物や移ろう時間ではなく自身の身体であり、不安定な私達の身体を前にして、絵画は「ここ」と「いま」を提示しながら私達に触れています。世界のすべてが変化しても変わらないものを絵画のなかに表現することが私の関心事のひとつです。
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