


アンナ・ハヤトとスラヴァ・ピルスキー
「Interval」
2026年4月18日~5月3日
本展において、ハヤットとピルスキーは、風景を場所としてではなく、素材のプロセスと知覚のあいだに形成される感情的な空間として提示する。期限切れのポラロイド、操作されたネガ、化学反応による変化、損傷したエマルジョン、そして時に最小限のデジタル介入を伴う断片の再構成。こうしたハイブリッドなアナログの実践を通して、風景は記録されるものと感じ取られるものとのあいだに宙づりとなり、記憶や気配が立ち現れる場となる。
構図は、確かな地平線、均衡のとれた幾何、抑制された奥行き感といった古典的な構造に基づいている。同時に、それぞれのイメージには、焼け跡や裂け目、化学的な滲み、変化する空、放棄された形の断片といった介入が含まれている。これらの要素は、秩序とエントロピー、意図と素材の自律性とのあいだに「間」を生み出す。風景は作家の手によってのみならず、時間そのものによって形づくられている。
そこに現れるのは、人の不在がひとつの存在として感じ取られる感情的な風景である。大地は自律的に在り続け、意味はイメージと鑑賞者とのあいだの空間においてのみ生まれる。Interval(間)とは、この状態を指し示す言葉である。自然がそれ自体で在り、知覚が始まるその瞬間。風景は語ることなく、見るという行為によって響きを帯びる。鑑賞者が出会うのは特定の場所ではなく、外界と内面の経験とのあいだに形成される、ひとつの存在の状態なのである。
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アーティスト

アンナ・ハヤットとスラヴァ・ピルスキーは、アナログ写真における共同制作で知られるイスラエルの写真家です。もともとソビエト連邦出身の二人は、1990年代初頭にイスラエルへ移住し、1999年にエルサレムで出会いました。それ以来、彼らは人生と芸術の両面においてパートナーとして活動しています。
彼らの創作プロセスはアナログ写真に根ざしており、特に2008年に生産終了したポラロイドの大判白黒ネガフィルムを用いた作品を特徴としています。大型スタジオカメラと小型のフィールド用ポラロイドカメラを駆使し、経年劣化したネガフィルムの予測不能な特性を受け入れながら、独自の表現と時を超えた魅力を作品に吹き込んでいます。
近年の世界的な出来事に呼応し、ハヤットとピルスキーはミクストメディアの手法を取り入れ、写真に切断、引き裂き、縫い合わせ、パッチワークといった加工を施すようになりました。この表現の進化は、現代の現実に対する彼らの感情的な反応を反映しており、ラムラ博物館や日本の国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」などで展示されています。
彼らの作品は世界各地で展示されています。




















